2008年1月7日(月)
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よくある質問「眼瞼」

●二重の手術って何ですか?
眼瞼にはいろいろな形があります。日本人ではいろいろな説があるにしろ、おおよそ半分の方は一重で半分の方は二重であるとされています。そしてどちらの目も正常です。そしてどちらの瞼が良いかという点についても一方が特に他に比べて優っているとは言えません。この手術を歴史的にみても一方の目が二重で一方の目が一重の方に二重の手術をして左右の対称を得たことが書かれています。また、綺麗な二重を持っている人に瞼が厚いという印象を与える人はごく少数です。すっきりした一重といえる瞼はあまり厚い感じを与えません。そのあたりが瞼の手術の出発点になっているのでしょう。いずれにしても一重を二重にする手術はあっても逆がきわめて少ないこと、瞼が厚い感じの人がすっきりしたがっていることは経験的な事実です。

●手術後何日位で仕事に復帰できるのか?
手術というある程度不確実な方法を採用しての目の手術ですから、全く腫れないというのはごく限られた幸運な例について成立しているとお考え下さい。基本的には手術ですから、どのような小さい血管でも一度ついてしまえば出血斑はできますし、また腫れの元にもなります。眼瞼はそのうえ大変腫れやすい部位でもありますから、腫れた時のことを少なくとも考えて手術に臨んでいただきたいと思います。眼瞼の腫れは正常に経過すれば一週間から二週間の間にはほぼ完全に消失してしまうのものです。切開された部位があればその部位は一時赤くなることがあるかも知れませんが、2〜3ヶ月後にはほぼ正常に復し、その後だんだんと目立たなくなっていきます。特に二重瞼について言えることですが、手術直後の結果は腫れも加わってかなり派手に見えるのが普通です。この手術直後の状態が腫れも加わって自分にとってちょうど良い程度であったと仮定したら、おそらく2週間後には何をしたのか分からないほどの変化しか、目には手術の効果が現れないと思って下さい。手術後は安静にして冷水湿布で充分ですから、充分に冷やしておくことをお薦めします。抜糸は通常5日目もしくは一週間目に行うことが可能です。

●睫毛内反は治るのか?
毛内反は昔あったトラコーマという目の病の後残る合併症としてよく知られています。この病気は今ではほとんど見ることがありませんが、このように病気による睫毛内反の他に蒙古ひだの内側や、眼瞼の外側で睫毛がチクチクと眼球結膜に刺さって痛むことがあります。この解決方法の一つは睫毛を脱毛もしくは脱毛する方法ですが、睫毛のない目というものは一種病的に見えます。こんな時に用いられるのが上眼瞼を切開し、睫毛を外反させる手術です。この手術は単に睫毛の内反手術としても施行されますが、術後の結果が程度の差こそあれ、二重の瞼になります。この二重の幅や大きさなどにつき美容外科的判断が求められるなら、美容外科で行われる二重の手術に準じて手術計画を立て二重と同時に睫毛内反を解決することになります。

●二重の手術は危険ではないのですか?
「手術ですから」という意味合いにおいてリスクは常にあると思って下さい。形成外科的修練をつみ美容外科に精通している者がこの手術を行うことで、この手術は少ないものになります。一重を二重にすること自体に限れば視力がどうかなるようなことは考えられません。あくまでも整容的な目的でこの手術を行う場合、手術計画においては非現実的な目的に向かわないようにしましょう。解剖学的に許される範囲内であなたのご希望を加味しながら手術計画は立てられていきます。医療とはこのことによって皆様に「美しくなった」という副次的効果を期待して行うものですが、手術で起こる現象は何mmのどんな厚さの瞼を作るかといったことに終始しています。手術の前に今一度ご自身の希望や期待を整理して下さい。瞼の手術は大変細かい作業の積み重ねで必要があれば手術用の顕微鏡を用いながら手術されることも稀ではありません。内容にもよりますが瞼は手術を重ねる毎に硬さを増し細かいニュアンスは付けにくくなります。初回の手術の大切さをご理解下さい。

●どうして二重が好まれるのか?
実際に二重を一重にする手術が皆無と言うわけではありませんが、圧倒的に一重を二重にする手術が眼瞼に関する手術の大部分を占めています。これは一重の瞼は我々日本人にとっても時に陰険な印象を与える可能性があること、いろいろな眼の化粧品は基本的に外国から流入されたものが多く、そしてこれらの化粧品が瞼の薄い二重構造のはっきりした瞼に対して、より有効的に作用することなども関係しているのでしょう。そして二重瞼の人と一重瞼の人を比べた場合、二重瞼の人の方が瞼そのものの厚みが軽快で目元がさわやかに見える可能性が高いことも、一重から二重への手術が求められる理由のひとつなのだと思っています。でも同時に涼しい凛々しい一重の瞼も大切な存在です。

●埋没法とは?
埋没法では重瞼術は上眼瞼挙筋と上眼瞼移行部の皮膚の裏側を埋没糸で縫合し、この両者の結合をはかるものです。二重の幅はこの部位でなんらかの結合が上眼瞼挙筋との間に、直接あるいは間接的に存在するので、開瞼すなわち目を開けた時にこの溝から下の部分の上眼瞼が上昇し、溝よりも前に上方の皮膚が溝の前に垂れ下がって二重になると考えられています。一重ではこの上眼瞼挙筋と上眼瞼溝間の結合が欠落しているか、または不十分な状態ですから、手術ではこの結合を作ることが目的となります。
切開法で二重を作っていると症例によっては切除する皮膚の量が全くないか、本当にわずかな例に遭遇しますが、このような時に皮膚を切除せずに、単に上眼瞼挙筋の末端と上眼瞼移行部の皮膚が結合されれば、自然な二重が出来上がるのではないかと考えたとしても不思議ではないことです。このような結合を作るために刺激性の少ないナイロン糸を用いて、ごく小さな切開創、あるいは針穴を用いて埋没式にこの両者を縫合する方法が登場・発展してきました。もう10年以上前のことになります。
はじめのうちは、非切開法であることのメリットからその適用が過度に拡大されたこともあり、本来切開法によらないと上手に二重が出来ない例にまで拡大されていった結果、重瞼線が消失する例や結合部が妙に陥凹して見える例なども散見されるようになってきました。今ではこの方法にも様々な工夫が見られ、適用さえ誤らなければかなり良い方法だと考えられています。
このように考えてくるとお解り頂けるように埋没法の最もよい適用は、“日によっては二重になる”といった安定しない二重を固定するといった場合に用いるのがよいでしょう。このような瞼においては二重になれる要素を数々持っているからだと思います。もちろん埋没法で蒙古ヒダの修正をすることはできません。

●切開法とは?
切開法ではもし必要であれば余分な皮膚を切除し、上眼瞼溝の位置を正常の範囲内にとどめていても開瞼された場合の二重の幅を確保しながら一重を二重に変化していくことが自在にできます。さらに蒙古ヒダの修正も同時に行うこともできますし、もし必要であれば脂肪をとることによって眼瞼を薄くすることも可能です。それとみてわかる皮膚や上眼瞼に厚みを感じる一重を、二重瞼にする本当の手術は切開法なのだということがお解り頂けるかと思います。切開法の欠点として、眼瞼部に残る傷のことがよく挙げられますが、もしこの切開線が正しく移行帯の中に置かれ、かつ丁寧に縫合された場合においては、当初多少目立っていた傷であっても急速にフェイドアウトしほとんど目立たない傷跡になることは古くから知られているところです。

●何歳頃が手術の時期ですか?
いわゆるハイティーンの年齢であればこの手術の適応は充分にあります。今では若い時にこの手術を受けたお母様も多いことと思いますが、ご自分のお子さまがこのような手術の希望をもっているとわかった時の親の気持ちは解っているつもりです。こんな時単に反対するのではなく、既にお子さまはそれなりの社会生活を送っていること、そして、この手術がお子さまが自信をもって生活するために必要な手術かも知れないということを考慮して、相談にのってあげる必要があります。

●手術は全身麻酔ですか、局所麻酔ですか?
二重に関する手術について言えば、局所麻酔で充分です。多くの先生は術中に上眼瞼の動き方を見ながら手術を進めていかれると思います。
術後の経過はほとんど腫れないこともあるかも知れません。先生も極力腫れないように出血を押さえ丁寧に手術をして下さるはずですが、それでも手術です。全く腫れないと考えるのは非現実的でしょう。さらにこの手術の方法や内容を、腫れるか腫れないかで選ぶのは本来の姿ではないはずです。あなたが必要としている手術を選択し、それを受けることが必要なはずです。正しい手術の適用のもとに必要な手術はあなたの先生とご相談して下さい。
多くの例において手術直後に出来る二重は、腫れも加わってあなたの期待しているものよりもかなり派手な目元になっているはずです。これらは時間と共に軽快していきます。たとえ切開法であっても正しい位置に置かれた切開線はフェイドアウトし、目立たないものになっていきます。

●副作用や合併症は?
眼瞼についてよく熟知している医者が手術をする限りにおいて、埋没法であれ切開法であれ、特別な合併症や副作用を発することはまず少ないでしょう。ただし、埋没法では如何に反応性の少ないものであれ、小さいナイロン糸が眼瞼に残るという問題はあるかも知れません。このことは多くの症例によってほぼ問題ないことだとされています。

●この他どのような瞼に関する手術があるのですか?
○二重の手術と関連しているものとしては内眼角切開があります。
○厚い瞼を薄くするために眼窩脂肪の一部を除去する手術もあります。
○眼の傾きを調整する手術などがあります。
○年齢に伴って増えてくるシワや瞼の下の脂肪の袋を目立たなくする手術などもあります上下眼瞼のシワ取りの手術に関しては別の項を設けて説明します)。

これらのうち、二重の手術と関係している手術は細かい手術ですが、それぞれ大切な要素を持っています。あなたの先生とよく相談されるとよいと思います。


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