2008年1月7日(月)
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よくある質問「顔面骨」

●上下顎骨分節骨切り術って何ですか?
上下顎骨分節骨切り術とは、上顎と下顎の4番あるいは5番の歯を抜糸し、その部分の歯槽骨および上顎骨、下顎骨を切除し、前歯の部分をその空間を利用して後方に下げる手術手技のことです。抜糸される歯につきましてはそこにある変形量や実際にある歯の状態などを勘案しながら、矯正医と相談し最も適切なものが抜糸されることになります。一見この方法は上下顎を抜糸し歯科矯正術のみによりこの空間に前歯を倒しこむ方法とよく似ているように見えますが、二つの方法で得られる結果に全くの差があります。抜糸して歯科矯正のみで歯を舌側に傾斜させていくことは場合によりますと、正常な顔面骨に対する歯牙の崩出角を失うことを意味しています。分節骨切り術では上顎骨・下顎骨の最前部が骨切りにより後方に移動することによって、抜糸によってでき上がった空間を埋めていくことになりますが、原則的に歯牙の顔面骨に対する崩出角の変化は生じないことになります。例えば、歯牙が異常に傾斜して生えている反っ歯状態の方が頭蓋骨の反っ歯状態を矯正するために、歯科矯正を行うことはおそらく崩出角の矯正につながると考えられますし、もし、上下顎骨の空間的な位置関係が頭蓋顔面骨全体として良い位置であるならば、この方法で充分だということになりますし、分節骨切り術の適用はありません。分節骨切り術はあくまでも頭蓋全体に対する上下顎骨の位置関係が前方にあることを意味している時に用いられる手法ということになります。この話は少し面倒臭いお話かも知れませんが、このような細かい点に価値を求められる方がこの手術の適用患者だと思っています。

●エラ取りってどうやってやるのですか?
現在ではほぼ口腔内から手術が行われます。奥歯のあたりの粘膜を切開しそこから下顎角部に到達します。本当にエラが飛び出しているようになっている方も時に見られ、これらの場合にはそのエラのみの切除を行うこともありますが、多くの場合下顎角部の厚みを減らしたり、あるいは、下顎そのものを切除しながらエラ張りを矯正していくこともあります。人間の顎は下顎枝と呼ばれる部分と、下顎体と呼ばれる部分で下顎角を形成しています。そして下顎体は頭蓋骨基底面に対し、女性であればおおよそ35度、男性でも30度程度のところに角度をもっているのが普通です。これがいわゆる顎のラインと呼ばれるものです。勿論この角度が大きくなれば顔は細長く見えるでしょうし、この角度が小さく20度程度になるとかなり四角い顔に見えるはずです。ただ、いずれにしても下顎角は人間の顔を構成する重要なランドマークの一つになっていますから、これを完全に消失させるような手術を計画したり、希望したりすることはあまり現実的ではないかも知れません。多くの方々が下顎角部のみならず、下顎枝から下顎体にかけての下顎周辺の外板を切除することで顔がほっそり見えるようになりますので、この手術を選ばれる方が現在では多くなっています。

●頬骨の出っ張りに対する手術はどうやってやるのですか?
今ではこのほとんどの手術は口腔内から行われることの方が多くなってまいりました。それは内視鏡などを併用することにより、口腔内からでもかなり深い部分にある頬骨に対しても手術を行うことができるようになってきたことがひとつの理由です。用いられる手術法としては非常に軽度な突出に対しては、骨の表面を削り取っていく方法を選択します。非常に高度な突出の場合には頬骨骨体そのものを骨切りし小さくする手術法を選択します。さらにこの2つの方法を組み合わせて削過術を用いることもあります。ごく稀に大変に頬骨が発達していて、口腔内では手術しきれない場合がありこのような場合には耳前部から側頭部にかけての切開、あるいは睫毛下縁、もしくは下眼瞼粘膜の切開を併用して行われる場合がありますが、これはかなり稀な例と言ってよいと思います。


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