2008年1月7日(月)
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スキンケア

1. スキンケア
女性にとってお化粧とは、食事をとることと同様生活の一部となっていて切っても切れない関係となっています。とくにスキンケアと呼ばれる、皮膚そのものの健康を増進し保全する行為は、男性に比べ皮脂の分泌量の不安定な女性にとっては必要不可欠な行為であるといえるでしょう。一般の化粧品を上手に使えば対処できるものから、医療のアプローチが必要なものまでさまざまです。

●健康なお肌
みなさん誰もが望まれる健康な肌とは、十分な厚みと弾力に富む真皮に支えられた表皮をもち、その表皮の表面にはキメの整った角質層が整然と並んで十分な水分を蓄えた皮膚といえるでしょう。そして整然と配列した皮丘、皮溝と十分な水分を含んだ表皮により適度に乱反射が生じ、明るく透明感のある皮膚なります。
一般の方に、あなたの理想の肌は?ときくと「赤ちゃんのようなお肌」という方が非常に多く見受けられます。しかし実際の赤ちゃんの肌はといいますとその物理的刺激、科学的刺激に対しての防御能はきわめて乏しく、皮膚もきわめて未成熟であるといえます。赤ちゃんの肌は、成長に伴い徐々に成熟し完成された肌となります。そして年を取るにつれ、紫外線や各種の化学物質(化粧品も含む)にさらされた皮膚はくすみ、シワ、シミが出現してくることとなります。

●お肌のトラブル
神経とお金を日々充分に使っていても、思いもよらぬ肌のトラブルに悩まれた方もおられると思います。それは新しく使い始めた化粧品によるものもあるでしょうし、今まで長い間使ってこられた化粧品が原因となる場合もあります。毎日使っていた化粧品でも季節の変わり目、環境の変化、体調や精神的なストレスなどにより肌に負担がかかり急にトラブルを起こすこともあるのです。このような肌のトラブルと称されるものには、いわゆる“かぶれ”と言われるところの「接触性皮膚炎」や「くすみ」「シワ」「ニキビ」といったものがあるでしょう。
近年の研究により肌への最大の敵は、有害な紫外線と各種ストレスにより発生する活性酸素と考えられています。これらに加え女性においては加齢によりホルモンバランスが不安定になり皮脂の分泌が悪くなるなどしてそれに伴うトラブルも発生します。
また皮膚直下の脂肪層のリンパの欝滞により「セルライト」とよばれるボコボコが太股にできる方もいるでしょう。これらのトラブルに対しての対応を次に述べましょう。

●クリニカ市ケ谷のスキンケア
クリニカ市ケ谷では医療が関与したスキンケア、メディカルエステを展開しております。必要に応じ医療としてのスキンケア、つまり場合によっては、抗ヒスタミン剤や副腎皮質ホルモン剤のような医薬品の内服、外用も行っております。
化粧品は各種のテストにより安全性が確認され、厚生省により認可の与えられたものですが、すべての人に安全とは言えません。ましてや化粧品には多数の成分が配合されておりますので、その中のたった一つでも肌に合わないものが存在したならば、その化粧品は「接触性皮膚炎」の原因となってしまうのです。
また一般的に“天然由来”のものなら安全という考えが存在しているようですが、それはソバを食べてアナフィラキシーショックをおこして亡くなられる方もおられるように全く間違った考えであると言わざるをえません。アレルギーの原因となりえるのです。
スキンケアに用いられるアイテムには「皮膚を洗浄する」もの、皮膚の角質を除去するもの皮膚に必要なビタミンなどの「栄養分を補給する」もの、皮膚の「水分を保持する」保湿剤などがあります。
それらの成分にはかなり安全性の高いものでは余分な着色料や、香料を含んだ製品は用いてはおりませんし、狂牛病の例もあるようにどんな病原体を持つか明らかでないアニマル由来成分をもちいた製品も使ってはおりません。
通称美白剤と称するものの多くは多かれ少なかれ皮膚に刺激を有するものです。効果の高さに比例すると行っても良いでしょう。クリニカ市ケ谷で用いているそれらにおいても「接触性皮膚炎」や、それに由来する色素沈着のようなトラブルはその多くは適切な治療により改善するものがほとんどで、勿論責任をもって治療させていただきますが、治癒するまでに一定の時間を要するということをご了承下さい。
用いているアイテムは私たちが比較的効果の高いものと判断しているものではありますが、その効果には必ず個人差があり、なかには期待したほどの効果が得られない方もおられると考えられます。いかなる施術、アイテムにおいてもその効果の背景には不確実性と相応のリスクは存在するものなのです。

●VCローションとACEジェル
クリニカ市ケ谷ではお客様各人の化粧品歴を尊重します。現在気に入っている基礎化粧品や肌のお手入れの手順は可能な限りそのまま尊重することとしております。
自家調合しているVCローションとACEジェルはわめて単純な組成のため、より多くの方に受け入れられると考えておりますが無理に販売する気持ちはありませんし、実際に施術などで使用していただき納得のいった方のみお買いあげいただく方針です。


スキンケアスペシャリストによるスキンケアプログラム
―――――クリニカ市ケ谷のスキンケアで差が!―――――

長年にわたって正しくケアされた皮膚は、これを行わなかった皮膚に比べ、ハッキリとした差がでているはずです。当院のスキンケアスペシャリストとご相談下さい。

スキンケアプログラムとは1. Exfoliation(角質取り)、2. Stimulation(真皮への刺激)、3. Medication(薬剤の使用)、4. Protection(保護)の4段階で構成されています。
このスキンケアの4大要素を達成していくのには、1. フルーツ酸の一種であるグリコール酸を用いた軽いピーリング(ミクロピーリング)を行い、2. 3. ビタミンA(トレチノイン)やビタミンC(プロビタミンC)といったビタミン類や、ブリーチ効果のある薬剤などを塗布した後、4. モイスチャークリームなどを用い皮膚を保湿すると言った一連のプログラムを、専門家のスキンケアスペシャリストがあなたの皮膚の状態などを観察しながら行っていきます。
多くは1週間に一回(30分〜1時間)程度のケアを受けながら、皮膚をいきいきと再生させていきます。
これにより真皮は活性化され皮膚の新陳代謝も促進され、あなたの若い時の皮膚の調子を取り戻す働きをします。皮膚に適度な刺激を与え、コントロールされた方法で傷ついている表面の皮膚を剥がし、皮膚の脱皮を統一のとれたものにするのがスキンケアの原理です。スキンケアによってラフな感じの皮膚はスムーズになり皮膚の色調は明るくなり、顔の色つやも明るさを取り戻し、毛穴は一定範囲内であれ小さくなり、シミは薄くなり、あなたの顔を健康に見せることになります。

  1. 洗浄:皮膚は外界からの様々な影響を最も激しく受けております。化粧をした皮膚では、化粧品により形成される保護膜により、一定の防御は得られることでしょう。しかしこの皮脂と化粧品により形成された保護膜は天ぷら油が酸化するように徐々に酸化、劣化しさらに外界から各種環境物質が付着することとなります。きちんと除去する必要が一日一回は生じます。
    化粧品はその基材が油性であったり水溶性であったり様々です。油性の基材はクレンジングで入念に洗わなければなかなか洗い落とせない物です。
    クレンジングの後お客様によってはpH調節を施した薄いグリコール酸水溶液により皮膚の表面をふき取らせていただく場合もあります。これによりしつこいメークや汚れを取るとともに角質の表面を薄くピーリングし、さらにケラチノサイトの結びつきを弱めることにより皮膚を侵軟化します。このようにしてビタミン類の皮膚からの吸収を高める働きもあります。この操作は弱いとはいえピーリングの一種と定義できるため、いわゆる敏感肌の方にはおすすめしない場合もございます。

  2. 栄養補給:皮膚にビタミン類、ミネラル分などを塗布すると良いことは以前から知られているところです。クリニカ市ケ谷では、おもにビタミンAとビタミンC、ビタミンEの投与を積極的に行っています。ビタミンAには真皮の膠原繊維を増加させ、厚く弾力に富む皮膚を実現するのには欠かせません。また表皮の基底細胞の細胞分裂を促進することにより皮膚のターンオーバーを促進し、肌のくすみをとり若々しい肌とする作用もあります。ビタミンAには様々な誘導体が存在しますが、比較的皮膚にやさしいパルミチン酸レチノールとβ−カロチンを用いております。
    またビタミンCにはマイルドな美白作用の他、ビタミンA同様真皮の膠原繊維生産には無くてはならない物です。そして最も特筆すべきはその強力な「抗酸化作用」です。現代人は紫外線や様々なストレスにより、皮膚に重大な悪影響をおよぼす活性酸素が常に皮膚で生成されている状態となっております。その活性酸素が「ニキビ」や「色素沈着」を引き起こしているといっても過言ではありません。ビタミンCはこの活性酸素を中和する働きがあります。
    しかし一般の化粧品に含まれるビタミンCは多くがアスコルビン酸とよばれる純粋なビタミンCであることがほとんどです。このビタミンCはそもそも水溶性であり皮膚に塗布してもほとんど皮膚の中にはいっていきません。私たちの用いているビタミンCはリン酸アスコルビン酸エステルと呼ばれるプロビタミンCの一種です。これはリン酸基の働きで、皮膚に浸透しやすくさらに皮膚の中で有効な形であるアスコルビン酸にすみやかに変換されます。
    このプロビタミンCをVCローションとして自家調合しております。また同様に皮膚への吸収に優れたVCIPとよばれるプロビタミンCもジェルとして用いております。
    クリニカ市ケ谷ではこれらのビタミン類をイオン導入と呼ばれる電気を用いた方法により、より効率的に皮膚に吸収されるようにしております。

  3. 保湿:最後に各種保湿剤を用いて保湿を達成して帰っていただいております。保湿剤としてはACEジェルと呼ばれる自家調合のジェルを用いていただいております。またとくに乾燥肌の方にはクリームベースの保湿剤を用いる場合もあります。


2. ピーリング

●効果は治療毎に
老人斑・くすみが進んでしまった肌には、ある程度の濃度をもった酸によるピーリングやレーザーリサーフェシングなどが必要になってきます。皮膚はその表面を薄く剥がすと表皮の活動が活発になり再生する性質をもっています。この皮膚の性質を利用し、皮膚を新しく生き返らせようとするのがピーリングです。ピーリングの良いところは、スキンケアだけではなかなか得られない効果を、一回の治療毎に得られ、効果に持続性があり、お肌の色調もよくなっていきます。
大きく分けて2種類あり、一つは化学物質を用いたケミカルピーリングで、もう一つはレーザー光を用いたレーザーピーリングです(Laser Resurfacingとも呼ばれます)。

●ケミカルピーリング
グリコール酸も多用されていますが、具体的にその濃度も高くかつpH酸度も少し強く調整されているものを用います。そしてもう少し強いピーリングが必要な場合には、TCAと呼ばれる酸や、サルチル酸などが用いられます。
各種フルーツ酸、TCA、フェノールなどを用いたケミカルピーリングも随時施行しております。ケミカルピーリングとは様々な酸を用いて皮膚の表面を溶かして取り去る行為です。酸の種類とその濃度、pHを調節する事により溶かす皮膚の厚さを調節することが可能です。ピーリングは表皮を削ることにより新たな表皮の再生を促し皮膚のターンオーバーを促進します。またフルーツ酸の一種のグリコール酸には真皮の線維芽細胞の働きを賦活する作用や、余分な皮脂の分泌を抑制する作用がありニキビなどに対しても有効です。

●レーザーピーリング
レーザーを用いたレーザーピーリングも患者さんの状態に応じて考慮し、レーザーにより真皮の線維芽細胞の働きを亢進させ皮膚の若返りを図る療法も検討しております。レーザー光線の種類によってピーリングの程度を区分しています。よく用いられるものは炭酸ガスレーザーとエルビウムレーザーです。炭酸ガスレーザーは、日本人のようにある程度色素をもっている皮膚に用いるのはなかなか難しい点があります。これに比べエルビウムレーザー光は水に100%吸収されてしまうという特性があり、表皮の表層から真皮のある程度の深さまでピーリングする深さをコントロールでき、日本人にむいたピーリング法だと考えています。

●その他のピーリング
これらのピーリングにも色々な程度があり、ウィークエンドピールと呼ばれるようなDowntimeが3日程度から1週間〜2週間を要するものまで様々です。その選択は担当医があなたの希望を中心に、お肌を判断しながら処置していきます。
その他トレチノイン酸と呼ばれる反応性に富むビタミンA誘導体を用いたケアも必要に応じて施行しております。この薬剤は皮膚のターンオーバーを強力に促進し、真皮の線維芽細胞の働きを促進します。その作用によりシミ、しわなどに有効と言われておりますが、幼若なケラチノサイトが皮膚の表面に押し出されるため皮膚の表面が赤くなり表面がポロポロ剥けることもあります。また一過性の炎症性色素沈着をおこすため、アフターケアはきわめて重要です。

●ピーリングの 代表的な副作用
a. 色素沈着:これは処置を施した皮膚の表面が黒ずんでくる状態をさします。永久に残るものではありませんが、術後数週間以内に発生し6ヶ月から1年間位治療した部位にとどまることがあります。これらの色素沈着はハイドロキノンやトレチノイン酸あるいはリン酸型ビタミンCといった、通称漂白剤と呼ばれる医薬品を使って治療されていきます。
b. 日光過敏性:深めのピーリングを皮膚に施した場合、処置後6ヶ月くらいにわたって、日光に対し大変過敏に反応する場合があります。ピーリングを施行した後の皮膚は、まず日光から自分の皮膚を十分に守っておく必要があります。このためにはサンスクリーン剤の使用を薦めています。
c. 脱色斑:処置された部分の皮膚が、周囲の皮膚と比べて白くなってしまう現象を色素脱失と言います。このような現象は多くの場合、施術の数週間から2〜3ヶ月の間に生じることがあります。このような変化は通常は一時的なもので、一定期間の後に色調は回復してくるのが普通です。
d. 瘢痕形成:より深いピーリングであればあるほどより効果的である反面、もしもこれが深過ぎた場合、治療面全体が瘢痕化してしまいます。
e. 治癒の遅れ:治癒の遅れはそれだけでも瘢痕形成の原因になりやすいものです。
f. 単純疱疹の既往:単純疱疹の病歴をお持ちの場合には、これら特殊なヴィールスに対する処方を術前後に投与し単純疱疹からあなたを守らなくてはなりません。
g. 術前処置:ピーリングを受けるに際には、あなたの皮膚をこれらの処置で起こるであろう数々の副作用から守っておく必要がありますし、それらのリスクを最小限にするためにあなたの皮膚を整えておく必要があります。

3. ニキビ
ニキビで悩むのは止めましょう
25歳をこえてニキビのようなものが出来ると一般的には“吹き出物”と言っていますが、これもニキビで医学的な診断名は尋常性座瘡で単に毛穴の炎症のこと意味しています。ニキビは放置すれば時に悪化し時に皮膚を陥凹させ、またケロイドを発生し皮膚の表面はデコボコになります。ニキビの治療はまだ小さなうちに根本的に治療してしまうことが大切です。手遅れになってニキビ痕になってから治すのは手間のかかるお話になります。もちろんこのような状態になっても、ほど良い状態を治療していく方法は開発されています。

●ニキビが出来るしくみ――活性酸素との関わり
無数の毛穴の中には毛根だけでなく皮脂を分泌する皮脂腺が開口しています。そして、通常この皮脂腺から排出された脂分は皮膚の表面を覆い、皮膚を保護する役目をしています。この毛穴の周囲の角質が何らかの理由によって増生し毛穴を閉じるようなことがおきると、皮脂腺から分泌された皮脂は毛穴の中にとどまり面皰を形成し、皮膚の表面に必要な皮脂が流出しないような状況が生まれます。
この主な原因としては男性ホルモンが関与しているとされ思春期のようなホルモンバランスの不安定な時期や、生理前などでホルモンが作動する時期にこの様な状況が起きやすいと考えられています。
単に毛穴の中に脂分が溜まっただけであれば、問題はないのですが、溜まった皮脂は時間の経過とともに酸化され、この酸化された皮脂分が炎症を引き起こし、つぶつぶとした赤い点として見えてきたのが最も初期のニキビです。
このような炎症を引き起こすひとつの原因としてニキビ菌があげられています。ニキビ菌の代謝産物であるコプロポルフィリンが、皮膚に紫外線が当たることにより大量の活性酸素を発生させ、皮脂の酸化と毛孔の角化を促進します。酸化した皮膚は刺激が強いため、白血球が集まってきます。そしてこの白血球からさらに大量の活性酸素が放出されるという悪循環から生じるのです。この大量の活性酸素が周囲の組織を攻撃するようになりニキビは悪化するのです。
このような段階を踏んでニキビは当初面皰と言われる毛穴に皮脂が詰まった状態からある程度炎症の見える丘疹に変化し、さらにひどくなりますと膿疱を形成するようになります。さらにこれが進みますと膿腫と言われる状態になり、皮膚の深い所に硬いしこりとなって触れるようになってきます。この時期になりますと毛穴の周囲にある雑菌も加わり症状は一層悪化していきます。そして、この膿腫が自壊したり積極的に圧迫して潰したりしますと、ニキビ痕(ニキビ跡)になる可能性があります。そして場合によりますと、この様な部位からケロイドが発生することも稀ではありません。

●画期的なニキビの新しい治療法――ニキビ外来担当:寺島洋一先生
きっとすでに、ご自分のニキビについて治療を試みられてきている方だと思います。そしておそらくさほど有効でなかったり、一度治ったのにまた再発してしまったり、過重な食事制限やお化粧の制限などで、何かとわずらわされるニキビですが、諸外国ではニキビは既に解決された問題で、その8割から9割はニキビ痕などを残さずに奇麗に治されているのが現状です。当院の寺島先生が学んだ池野先生が薦める、抗酸化剤としてのプロビタミンCを用いた新しい方法についてご紹介します。
治療方法としては、
1. 正常な皮脂の流出を妨げる毛穴周囲の角質の異常増生を防止する
2. 活性酸素による被害を最小限に押しとどめる強力な抗酸化剤の使用
3. ニキビ菌の退治
の3項目となります。これらの薬剤を症状に応じ正しく使用していくことが大切です。
特に、皮脂の排泄を促す為に異常角化した毛穴周囲の角質を取り除く治療と、滞留した皮脂腺とニキビ菌と紫外線が絡み合って作り出される活性酸素による害毒を中和させる強力な抗酸化剤が治療の中心となっています。

このための薬剤は、院内処方という形式で自家製造してニキビの治療を行うことにしました。
当院で用いている角質の剥離剤は数種類のAHAと呼ばれるフルーツ酸で、抗酸化剤としては、皮膚に吸収されて初めてビタミンCに置き換わるプロビタミンC(リン酸アスコルビン酸エステル)のローションやトレチノイン酸を用いています。また、ニキビ菌に対する抗生物質としてクリンダマイシンローション(ダラシンローション)を使用しています。
基本となる治療の流れ:2週に1回ほどAHAを用いたピーリングを行いながら、朝夕少なくとも2回洗顔後に抗酸化剤であるプロビタミンCローションをたっぷり塗布していただくことになります。また、膿疱や膿腫といった状態になっている部位につきましては多少皮膚が赤くなったり、その後に落屑と言って表面がボロボロむけてくる状態を経験されるかとは思いますが、トレチノイン酸を局所的につけていただくこともあります。また、治療経過中に丘疹もしくは膿疱といった状態のところに痒みが生じる場合にはクリンダマイシンローションもしくはダラシンローションを小さな容器に取り分けておいていただき、局所的に少量塗布していただくようになります。このローションはアルコールに溶かしていますので、抗生物質の力とあいまって消毒の効果もあるものとお考えいただいてよいと思います。
症状がさらに進んで膿疱や膿腫を形成しているような例ではニキビ菌以外のむしろ常在細菌といった菌の混合感染も考えられる訳ですから、このような場合には皮膚に集中的に集まる性質のある抗生物質ミノマイシンやルリッドの内服をお願いいたしますし、症状や程度によりましては大量のビタミンCやビタミンEの内服をお願いする場合もあります。またある程度以上集族性に固まって膿疱を形成しているような場合にはAHAのピーリングでは不十分な場合もありますので、このような場合にはエルビウムレーザーを用いたレーザーピーリングも併用される場合があります。
細かい点は担当医と相談:ニキビと言ってもその程度はいろいろあり、その症状に応じた治療をしていくことになりますので、担当医とご相談いただくのが一番だと思います。
治療期間は3ヶ月から4ヶ月を予定しています。この間に一定の治療効果が上がらないものにつきましては、難治性のニキビと診断されさらに特別な治療方法に移行いたしますが、この割合はかなり少ないものですので、難治性と診断された場合にあらためてご相談申し上げます。
勿論ニキビは一度治ったと思っても再発してしまうようなことがよく経験されていまして、ニキビになりやすいお肌というものは、遺伝的体質にある程度関与している問題であることも判明していますし、ストレスやホルモン異常など複合的な因子が絡まっている問題ですから、いったんニキビの消失を見た場合でも局所に対するプロビタミンCの投与は継続的に行っていただき再発の兆候が見られた節には、最初に述べましたような手順にしたがって、丘疹以上のものに発展させないように皮膚を保っていくことは必要な事項になると思います。
さらに皮膚を恒常的に安定に保つためには、プロビタミンCのひとつの効果であるAnti-Aging的効果を利用したプロビタミンCの長期投与や、角質レベルの調整には、保湿剤や皮膚の必須ビタミンであるビタミンA類の塗布などを行い、皮膚の健全化をはかっていくことは大切なことになります。このための理学的療法(メディカルエステ)を別途用意しています。

●ニキビ痕(跡)の治療――以前の肌に
治ってしまえばたかがニキビなのですが、この手当てが遅れたり処置を誤ったりするとニキビ跡が残ることになります。ニキビ跡にもいろいろな形態のものがあって、アイスピック状と称される鋭いと称される小さな鋭い形状の瘢痕から、ある一定の面積が陥凹してしまう陥凹性のニキビ跡、さらにはケロイドもしくは肥厚性瘢痕などが入り交じった様々な病変が残ります。いったんこのような皮膚の外観を呈するようになりますと、これを完全に元の皮膚の状態に戻すことは出来ません。ですからニキビは重症にならない前に正しい治療を行っておくことがとても大切なことになります。いったん生じてしまったニキビ跡は皮膚の真皮層の菲薄化や瘢痕化が進行していることになります。そして多くの場合は何らかの色素沈着を伴います。
このような状態から皮膚を回復させていくために皮膚の表面を何らかの方法で擦過し、新しい皮膚を再生する(皮膚のターンオーバー)を図る手段がとられます。皮膚のターンオーバーを早めるためには、皮膚にとって最も重要なビタミンであるビタミンAの投与は不可欠で、このビタミンAの投与を行いながら、表面をピーリングしていくことになります。また、場合によりますとビタミンA類のひとつに数えられるトレチノイン酸を用いたピーリングを施行する場合もあります。この際にはトレチノイン酸により、かなり皮膚表面が真っ赤になることをご承知おき下さい。ただ、トレチノイン酸には皮膚のターンオーバーを早める力がかなりありますので、場合により是非とも必要な処置になります。
また、肥厚性瘢痕あるいはケロイドのような状態に対しては、これら肥厚している部分に必要な薬剤を注入し柔らかくする方法もあわせ用いられていきます。また、部位やこれらニキビ痕の数にもよりますが、瘢痕部分の切除手術も適用される場合もあります。
ニキビ痕は大変多彩なものですので、細かい治療の計画につきましては担当医と充分にご相談下さい。

●フォローアップ:紫外線対策はニキビ対策のキーワード
一度でもニキビが出来たことのある方は、また再発してくる可能性が大変高いことを考慮に入れて、プロビタミンCのような抗酸化剤を使用し続けることを薦めています。
また、最近では外的環境として冷房あるいは暖房の発達により、皮膚表面は異常に乾燥しやすい状態になっており、また、紫外線の量も増えている訳ですから、これらの外的要因やストレスが加わって、今まで何の問題なかった皮膚に突然にニキビや吹き出物が出来てくることも不思議ではないと思います。このような時にも慌てずにニキビにおける基本的な治療、すなわち異常角質の除去ならびに強力な抗酸化剤の使用をお薦めします。また、むしろしっかりとお化粧していただいて紫外線から皮膚を守っていただきたいと思っています。そして、全ての人にとって今後より増大する紫外線から皮膚を守らなければならないのは何もニキビ予防のためだけではありません。紫外線はいろいろな皮膚の障害を引き起こす原因になりやすいので、皮膚を日光をさらす行為については気を付けるべき事項でしょう。

4. VCローションとACEジェル
●VCロ-ションとは――VCローションって何?
VCローションというのは、ビタミンCの入ったローションの事ですが、現在市販されているビタミンC入り化粧水は、ほとんどそのなかのビタミンCは吸収されませんが、美白剤として出ているものは、少しは吸収され、当院のVCローションにやや近いものと言えるでしょう。つまり、成分のビタミンCが、普通のビタミンC(アスコルビン酸)ならば、ほとんど全く皮膚に吸収されませんが、プロビタミンC(リン酸型ビタミンC)といって皮膚に大量に吸収される誘導体であれば、美肌効果が実現できるのです。ただし、市販の化粧品にプロビタミンCが入っているといっても、ほとんどの美溶液や美白剤に含まれるプロビタミンCは、0.1%以下で、これではなかなか美肌効果が出ません。
このVCローションは、池野宏先生のご努力により実用化された薬剤で、私共池野先生の学会発表等でその有効性を認めているものです。
VCローションをぬるにあたって:まずはじめ、VCローションを化粧品とは考えないで下さい。つまり、ニキビやニキビ跡、シミ、キメ、美白、肌の老化防止、紫外線防御といった事が、すべて確実に医学的に証明された医薬品であり、これほど多彩な効果を有した医薬品は、いまだかつて世の中になかったものだと言っても過言ではありません。その超越した美肌効果を有するものを、日常のお化粧の時に、化粧水の代わりに使えば、上のような美肌効果が、早くて2週間、遅くても3ヶ月で現れてくるのです。プロビタミンCの世界的権威である三羽教授(広島県立大学)の言われるには、ブロビタミンCは、21世紀のより有害な紫外線がふりそそぐ地球上の人類に対する神様の最後の贈り物である、との事であります。事実、教授の研究では、皮膚ガンや皮膚の老化の主原因である活性酸素を最も効率よく安全に除去できる物質は、ビタミンCとEであり、プロビタミンCは大量に経皮吸収されるので、地球上のすべての物質のなかで、「皮膚の活性酸素を最大に除去できる」のはプロビタミンCだといえるでしよう。
VCローションの塗り方:原則として、1日2回、朝・夜洗顔後、化粧水のようにぬってください。大事なことは、VCローションはあくまで医薬品なので、大量のプロビタミンCを経皮吸収させるため、いろいろな工夫が製造時になされています。何日もぬっていると乾燥気味になったり、カサカサしてくるとおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。このような時は、お手持ちの保湿用乳液やクリームをその上から塗ってもかまいません。1日2回と申しましたが、もちろん何回ぬってもかまいません。ぬればぬるほどお肌のためにはいいのです。
効果を高める方法としては、夜洗顔後、ガーゼやシートマスクでパックして頂く事をお奨めします。コットンだとくっついてしまうのでご注意下さい。時間は、10〜15分ぐらいで十分ですが、長く行えば行うほど効果的だと考えております。ニキビやニキビ跡、キメ、毛穴のちぢまり、シミなどの患者さんではパックをされている方々のほうが、ずっと速く効果が出ております。
化粧水の代わりにVCローションを使いましょう。化粧水を絶対に使うなとは申しませんが、VCローションだけで十分なのと、どうしても、化粧水も使うとVCローションの吸収が落ちるという事がでてきます。お手持ちの化粧水がすごく御自分に合っていて使いたいという方は、ご理解いただいた上でなら一緒にお使い下さって結構です。その時はVCローション→化粧水の順でぬって下さい。また、化粧水が、乳液状又はゲルタイプのものの時だけは、VCローションをぬって、10分以上置いてからならぬっても良いでしょう。
VCローションのニキビ治療:高濃度のリン酸−Lアスコルビン酸を含むVCローションによるニキビの治療は、とても有効なことが判明しています。ただし、本剤をニキビの治療目的に使用する場合には、AHAを用いたケミカルピーリングを2週間に1回ほど行う方が効果があがります。詳しくはご相談下さい。
VCローションの他の効果:お使いいただけるとわかると思いますが、他ではえられないさわやかな感じを皮膚に感じると思います。皮膚に吸収されたビタミンCは「抗老化作用」や「美白効果」をあらわすと考えられています。

●ACEジェルのご案内
脂溶性ビタミンC、VCIPはアブラに溶けるのでしっとりとしたジェルクリームで、過去の脂溶性ビタミンCと比べても、皮膚への吸収にすぐれています。VCIPは肌につけてから43時間後まで効果が持続し、皮膚への吸収にすぐれています。長時間肌を包み込んでジワジワと効き抗酸化力と美容効果が大変すぐれています。クリニカ市ケ谷では5%と高濃度のVCIPジェルを作っています。乾燥肌の方には肌の潤いをもたせ、ニキビの方にも効を奏します。ビタミンAも配合され、シワなどの老化にも大きな成果をあげています。アスタキサンチンとセラミドも配合していますので、使い心地は高級化粧品、効果は医薬品の優れた製品です。VCIPアスタキサンチンなどは、間違い無くこれからのスキンケアの主流となる成分と考えております。
ビタミンA、C、Eを含むためACEジェルと名づけました。お肌の手入れはVCローションとACEジェルだけで充分達成できる方が多いものと考えております。自宅でのVCローション使用後の保湿や、色素沈着、小じわ、に対してはぜひこちらをご使用ください。

VCローション、ACEジェルのご購入はこちらからどうぞ。

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5. オバジ ニューダーム
- Healthy Skin From Within "内側"から健康な肌に -

●お肌を正常な状態にします。
・ニューダーム・システムは、細胞に働きかけ、健康な肌の"細胞機能を回復"させます。
・ニューダーム・システムは医師によって行われます。まずドクターにご相談下さい。
お肌に真の美しさを取り戻すため、Dr.オバジの皮膚の再生メカニズム「スキン・ヘルス・レストレーション」理論を実現するものです。

●あなたの肌を輝かせるシステム
肌には、肌をなめらかにし、肌色を整え、ハリを与える細胞があります。これらの細胞は、時期がくると新しい細胞に生まれ変わります。健康な肌では、このような細胞の更新が約6週間のサイクルで行われます。
体が加齢とともに衰え始めるように、肌も加齢により衰え始めます。さらに、長年にわたって日光にさらされていると、肌の再生能力はいっそうダメージを受けることになります。光障害皮膚を組織学的に正常な状態にします。
医師がプログラムするニュ−ダーム・システムで、健康な肌を取り戻しましょう。
多くの化粧品は皮膚表面をケアするものです。しかし、ニューダーム・システムは皮膚の細胞機能を回復させるスキンヘルスを、肌のダメージに合わせて使用方法を患者に合わせて、柔軟に医師がプログラムし提供します。ですから、ニューダーム・システムは医師を通してしか入手できません。

●キメ細やかな肌。美しい肌色。ハリのある肌
 あなたは、どの肌をお望みですか?

ニューダーム・システムは、ケラチノサイト、メラノサイト、線維芽細胞の3種類の皮膚細胞の機能を回復します。
ケラチノサイトは、肌の表面にある細胞です。ニューダーム・システムは、ケラチノサイトの自然な剥脱を促し、肌をキメ細やかにし、なめらかさと潤いのある肌を取り戻します。
メラノサイトは、肌の色を決めるメラニンと呼ばれる色素を含んでいます。ニューダーム・システムは、日光にさらされて生じたメラニンの生成を正常な状態に整えます。そして、色ムラを目立たなくさせ、肌の色をより均一にします。
線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチンから成る皮膚組織を生成します。ニューダーム・システムは、コラーゲンとエラスチンの保護を助け、肌にハリをもたらし、シワを目立たなくします。また周囲の血液循環を正常な状態に整えますので、肌はいっそう健康に。

ステップごとのお手入れで、健康な肌に
ニューダーム・システムには、美しい肌、色黒の肌、乾燥肌、脂性肌、敏感肌など、肌の状態に合わせたプログラムがあります。
ニューダーム・システムは、肌の健康に必要な製品を自由に組み合わせることができます。
担当医が、あなたの肌に最適なニューダーム製品を選択し組み合わせてくれます

毎日簡単なお手入れ:次のステップに従って毎日お手入れをしましょう。
・Prepare
このステップでは、次のステップに進むために、肌を洗浄し、肌の調子を整えます。(処方された場合は、抗生物質を使用します。)
・Correct
このステップでは、肌表面のトラブルを改善します。肌色を整え、ざらついた肌をなめらかに導きます。
・Stimulate
このステップでは、肌の細胞機能を回復し、肌の弾力性を取り戻します。
・Protect
このステップでは、皮膚が再びダメージを受けないように保護します。

考えられる皮膚の反応と対処法
ニューダーム・システムは、スキンケアを改良した多くの化粧品と異なり、スキンヘルスを提供するプログラムです。初めてご使用される場合は、以下のような反応が現れる事があります。
・乾 燥
プログラム中に、一時的に乾燥がみられることがあります。これは、数日間で自然に解消することがほとんどですが、どうしても気になる場合は専用の保湿クリームで対応してください。
・温 感(ほてり)
プログラム中に顔が熱くなるような感じがすることがあります。これは使い続けていくうちに自然に改善することがほとんどですが、気になる場合は冷水やぬれタオル等で冷やすのも効果的です。
・かゆみ・赤み
プログラム中に、かゆみや赤みのような一時的な刺激感を感じることがあります。どうしても不快な場合は、冷水でよくすすぐことをおすすめします。

●まずドクターにご相談下さい.
あなたの肌に最も適した改善方法を、他の誰が指導できるでしょうか?
さあ今すぐ、ニューダーム・システムについて、担当医に相談しましょう。
肌に合わせた使用方法
ニューダーム・システムは、レーザーやピーリング療法の種類に合わせて、また医師の治療方針に従ってカスタマイズできます。
健康な肌を取り戻すためのプレケアおよびメンテナンス
レーザーやピーリング療法前後のニューダーム・システム導入が治療をサポートします。
治療前のプレケア
・最適な効果が得られるように、皮膚の状態を整えます。
・肌改善を促進するために、皮膚の保湿レベルや再生サイクルを正常化します。
治療後のメンテナンス
・ 炎症や外傷による色素沈着のリスクの低下を助けます。
・ 肌が健康であると、化粧ノリや化粧持ちがよくなります。

レストレーションの段階 患者に予想される反応
反応期:古い角質柵胞の剥脱

肌の再生の初期段階

約6週間で、損傷した皮膚の最外層は、健康な細胞の新しい層と入れ替わります。

これらの反応が一つ以上、見られます。
・赤み
・乾燥
・剥脱
・痺み
・ピリピリ感
・過敏肌
・ニキビが悪化して見えます。
・小ジワが悪化して見えます。

反応は、スキンレストレーションの過程で生じる症状です。

耐性期:新しい皮膚の再生

肌の再生の継続

この段階までに、肌はこのプログラムに慣れ、抵抗力がつきます。
新しい肌が表面に到達し、肌の再生を実感できるようになります。
さらに、肌の弾力性が戻り、シワが目立たなくなり、毛穴が小さくなります.肌の色は均一で、透明になり、肌のきめは細かく、みずみずしい肌になります。

・プログラムに対する反応はおさまってきます。
・肌の状態は良好です。

完成期:健康な皮膚の実感

肌の再生の最終段階

最終段階に入って、肌の抵抗力は更に向上します。トラブルは改善され、健康な肌になります。トラブルが改善された肌は、「アクチベーション/メンテナンス」プログラムのみで、健康な肌を維持できます。

・プログラムに対する反応はほぼ無くなります。
・健康な肌の状態を実感します。

※注 意
このプログラムは、認定証を持った医師によって正しく施術されるべきものですので、御相談の上その指導に従って下さい。

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