2008年1月7日(月)
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植毛

植毛は男性の禿髪に対する手術方法として発達してきました。この手術の基本は、有毛頭皮を3〜4mmの円柱状に採取し、あらかじめ禿髪部に作った円柱状の小さな穴に移植する、通称“パンチグラフト”と呼ばれる方法で古い歴史を持っています。どうしても人形の頭の毛のように点々と円柱状に頭髪が生えてきますので、頭頂部ではまだよいとしても毛生え際の作成には今ひとつ不向きな方法でした。この点の改善を目指していろいろな方法が開発されてきました。

1. 単毛植毛またはそれに準ずるもの
この方法は有毛頭皮を後頭部あるいは側頭部から採取した後、毛根一本一本あるいは数本の大きさで細かく裁断し、特殊なChoi式針を用い、またはドイツのメイジンガ社の作成した直径1mm程度のごく細い刃のついたシリンダを用いて頭髪部に小さな穴をあけ、そこに毛根を含む株を一本一本移植していく方法です。最大限400本から500本程度が1回に施行されます。
移植された部分でかなり自然な外観を呈することから毛生え際の再建にも用いられています。手術は局所麻酔で施行され、まず有毛頭皮を切離した後縫合し、この移植片を2〜3時間かけて毛根毎に分け移植の株を作ります。この間お部屋でお待ちいただきます。その後さらに局所麻酔下で一本ずつ丁寧に移植していきます。
欠点としては少し手間がかかる手術で、ある程度の毛の密度を得るためには3ヶ月〜6ヶ月毎に3〜4回行わなければならない点があげられます。


2. 有茎皮弁法と遊離皮弁法等
1回の手術でドラマティックな毛生え際を作ろうとする方法が皮弁法で、有茎皮弁法とし長らく用いられてきましたが、一つだけ欠点があります。この方法で新しく作られた毛生え際は前額部で必要な後方から前方への毛の流れとは違い、前方から後方へ流れる毛流を作ってしまうということです。
この欠点を解決すべく開発された方法が1970年代に実用化された微小血管外科を用いた皮弁移植法を応用した遊離皮弁法です。この方法を用いるためには、微小血管外科や皮弁の取り扱いなどに精通している者しかできませんが、一気に正常な密度の前額部毛生え際を、正しい毛流のもとに作る方法として画期的なものです。
この他にも組織拡張法(ティッシュエキスパンダー法)などを用い禿髪部を切除していく方法など、いろいろな手術方法が開発されています。
また、再生されるべき毛も頭髪に限らず眉などいろいろなものを対象にしています。熱傷後などを含め外傷後の禿髪の問題や、女性の禿髪についても治療方法は数多く開発されているものです。頭髪を用いての毛の再生においてはあくまでも限りある資産である毛根を必要とすることから、一定の制限があることをご理解下さい。







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