2008年1月7日(月)
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不要なものを切除する手術

ホクロであれシミであれムダ毛であれニキビの痕であれ、手術のキズ痕であれ、また、入れ墨や赤かったり黒かったりするあざまで、不要なものを取り去ってしまう手術や施術の集合体としてこの項目を設けました。内容は小切開手術からレーザー治療まで、広範なものが含まれます。ここでは代表的なものについて説明しておきます。

1. ホクロ取り
ホクロは若い頃には平らであったものが少しずつ突出してきたり、大きくなったりして顔の印象の一部と思っていたものが、“もういらない”ものになることもあります。医学的に見ればこれらは真皮内に存在する母斑細胞に由来する皮膚の病変で、まれに悪性の癌が含まれている事もあります。もちろん少しでも悪性の疑いがあれば切除し、病理検査を行います。良性なものに対しては、いろいろな方法でホクロ取りをいたします。方法としてはレーザーによるもの、電気メスによるもの、手術によるもの、トレパンなどを用いてくり抜くものなどまことに多数です。ホクロのある場所や大きさや数、さらには取り去った後の結果に対する期待などを伺いながら方法を選択していきます。
この処置は局所麻酔下で簡単に行える方法です。
レーザーや電気メスを用いて丁寧に取っていく場合、一定期間ごとに数回の治療が必要になる場合もあります。


2. シミ取り
顔にある日突然色調の変化を発見し、それが次第に濃くなってくる・・・こんな肌の変化を“シミ”と呼んで医学的には“老人性疣贅”と主に呼ばれ、老人斑の一種です。
このシミの多くは美白効果のある化粧品などで軽快していく場合もありますが、医療上の処置が求められることもあります。クリニカ市ケ谷ではエルビウムレーザー、もしくはショートパルスルビーレーザーによるシミ取りをお薦めしております。この他レティンAを用いたものや、軽いピーリングを繰り返す方法も行っていますが、経験的にはレーザーでシミを取り去った後、その皮膚に生じる可能性のある外傷性色素沈着をクリームを用いて対処していった方が確実であると思っています。
一回もしくは数回のレーザー治療は局所麻酔下で行われます。
レーザー治療後薬用クリームが塗布され肌色のテープが装着されます。
このようなシミ取りを行っておりますと、時々これらの治療方法に大変抵抗性を示す色素斑にぶつかります。これらの中には大変深い層にまで潜り込んだ老人斑からむしろ肝斑と考えてよいものまで存在します。治療方法としては同じくレーザーによる皮膚の擦過と、その後の治療、と言うことになりますが、特に肝斑では大変難治性であることがわかっています。

3. ムダ毛の処理
本当にいろいろな方法があります。今でも自己処理がその主流なのでしょう。時にはエステサロン等に通い脱毛も行っている方もいらっしゃるかも知れません。
我々がここ5年ほど、医療用脱毛レーザーを用いてムダ毛の処理を行ってきた結果は大変良い評価を得ています。脱毛された部位の毛穴の跡が小さくなり、皮膚の全体の感じが改善されることも、この医療用レーザー脱毛法が好評な理由のひとつです。
治療の回数はほんの数回から、脇の毛などは、太くかつ面積が広い方では平均5〜6回と回数を要している方もいらっしゃいます。
しかしいずれの例においても効果は確実で、ムダ毛処理の有効な手段として今後も活用されていくと思っております。


4. 傷跡を目立たなくする
いかなる傷跡であれそれは無ければよいに決まっています。しかし残念ながらすべての傷跡を完全にゼロにする方法は開発されておりません。しかしミミズの様に腫れ上がった手術の傷跡や、交通事故後の顔に残る幅の広い傷跡などを修正し目立ちにくくする方法は開発されています。ケロイド状態の手術痕などに対する処置としては、レーザー、LPG、各種の薬剤の局注など、さらにはシリコンシートの圧抵など様々な有効な方法があります。さらに形成外科的に皮膚を再縫合し、あるいはZ形成など手術的な方法で改善していく方法もあります。
傷を目立たなくさせたいと希望される方には、手術用顕微鏡を用いた細かい傷の修正術なども行っております。

5. アザを消す
赤いアザ、黒いアザ、褐色のアザ、表面がつぶつぶとしたアザ、アザにも誠にいろいろなものがあります。これらの対してポートワインステイン、母斑細胞性母斑、血管腫、カフェオレスポット、扁平母斑、太田母斑など様々な病名が付き区分されています。ひとつひとつは異なる性格を持った皮膚の病変で、それぞれに対応する方法も異なっております。例えばこれらに対するレーザー治療だけに限ってみても、ひとつひとつのアザに対し異なった作用を持つレーザーが用いられています。
そしてこれらの治療法の効果も太田母斑のようにまさに消しゴムで消したように綺麗に取り去ることが可能なものから、深い赤アザのようにある程度の改善に留まるものまでいろいろです。ここではアザに対するレーザー治療について期待してもよい結果を写真で示すことにします。これらはほんの一例で個体差やそのアザに深さなどによって結果は異なってくると思います。
個々の例に対しては、ご相談の際にレーザー治療以外の方法も含め詳しくアザの治療法や期待できる結果などをご説明申し上げます。
(注)
苺状血管腫に対し従来wait & see療法と称し、長期経過観察するのみにとどめることが提唱されてまいりました。これは苺状血管腫自体が一定期間大きくなった後、退縮し一定以上の発育をみることが少ないために、このような措置が取られてきたものです。ある意味、自然治癒が考えられるものとして対処されてきたわけです。しかしながら一旦大きくなった苺状血管腫を治療することは、整容的な観点からはかなり不向きなため、成長が始まる前、言えば苺状血管腫と診断された直後、多くは生後数週から1ヶ月の間に発生してきた苺状血管腫をレーザー等でつぶしてしまった方がその後の発育が止まり、整容的にもよい結果を残すと考えられるとの報告が最近相次いでいます。苺状血管腫と診断されたならば出来るだけ早く治療されることをお薦めします。最初は点のように見える苺状血管腫が意外と大きく発育することがあることを忘れないで下さい。

●母斑
●太田母斑
●青色母斑 ●ポートワインステイン
●血管腫 ●雀卵斑
●異所性もうこ斑

レーザー治療について Q & A

一般的なレーザー治療のQ&Aですが、あざの種類などによりまして若干異なる事があります。詳しくはご来院またはお電話でご相談願います。

Q:レーザーを照射することでなぜあざが消えるのですか?
A:メラニンが原因となっているあざは、メラノサイトと呼ばれるメラニン生産細胞の生産異常によるものです。レーザーにおけるあざ治療とは、選択的にメラニンだけに吸収されるルビーレーザーの光を使い他の組織ダメージを最小限としメラニンのみを破壊します。破壊されたメラニンは、マクロファージの貧食効果により体内に吸収されます。

Q:レーザー治療はどんなあざに有効ですか?
A:太田母斑、母斑細胞母斑(色素性母斑)、老人性色素斑(シミ)、刺青、雀卵斑(ソバカス)、扁平母斑、蒙古斑、ベッカー母斑等に有効です。

Q:レーザー治療は痛くないですか?
A:ほとんどの場合、局部麻酔すればレーザー照射時の痛みもほとんどありません。

Q:治療後の化粧は大丈夫ですか?
A:通常は3〜4日でお化粧は可能です(治療部位以外のお化粧は当日から可能です。治療部位は7日後頃よりお化粧は可能です)。レーザー照射後2〜3日は照射部位に赤みと腫れが出来ますが、すぐに治ります。その後皮膚がかさぶた状になりますが、絶対に無理に剥がさず自然に剥がれるのを待って下さい。かさぶたが剥がれた後は遮光のためにサンスクリーン剤やUVカットの化粧品を使用して下さい。

Q:入浴は大丈夫ですか?
A:レーザー照射後、当日は治療部位はぬらさないようにして下さい。基本的に入浴できません。医者の指示に従って下さい。

Q:入院の必要は?
A:入院の必要はありません。通院によって治療できます。

Q:治療後に瘢痕は残りませんか?
A:瘢痕はほとんど残りません。レーザー治療はターゲットである過剰色素や血管だけに反応するようなレーザー光を採用しているためで、正常な組織にほとんど影響なく治療することができます。

Q:一回の照射であざは消えるのですか?
A:一概には言えません。疾患によっては一回で終わることもありますが、複数回の治療が必要な疾患もあります。

Q:一つのレーザーでどんなあざにでも治療可能なのですか?
A:あざの種類によって、一番適しているレーザー装置で治療することが大事で、万能ではありません。

Q:レーザー治療で出血することはありませんか?
A:ほとんど出血することはありません。安全に治療できることがレーザー治療の特徴と言えます。

Q:レーザーで脱毛治療は?
A:最近のレーザーの進歩で脱毛に大変有効なレーザーが有ります。


6. 刺青を消す
入れ墨にもいろいろあります。全身に彫り込まれたものやアクセントのように文字や図形が小さく入ったもの、アートメイクと呼ばれるものなどがあります。これら入れ墨は基本的に墨や顔料を針の先につけて、皮膚の真皮内に送り込みそこに定着させることで成立しています。いったん彫り込まれた入れ墨はなかなか消えません。この入れ墨を除去する方法として代表的なものに皮膚擦過法・植皮・レーザー治療などがあります。
クリニカ市ケ谷ではいろいろな機能をもつレーザー装置を組み合わせ、入れ墨の除去にあたっています。


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