顔の美容外科 ―バランスのとれた顔―
「顔のハ−モニー」それは美容外科でもっとも大切なゴールのひとつです。顔の美容外科の対象になるのは鼻・額・エラ・頬骨・おとがい・出っ歯・顔の幅・顔の長さなど本当にさまざまです。顔面解析の基礎となる規格レンドゲン写真で撮影された顔面骨の写真をもとに、あなたの顔の骨を解析しながら相談していきます。各種の計測の値にはそれぞれ一定のレンジであるべき角度が示されています。これらの値の中に大きく正常から逸脱するものは、あなたの顔のハーモニーを乱す原因となっているはずです。 たった一つの欠点を修正することで、顔全体のバランスが保たれるような場合もあります。数カ所の手術が必要になる場合もあります。私共ではお顔の軟部組織の計測に加え、レントゲン写真を用いあなたの顔の骨格を具体的に計測しながら「本当に必要な」手術についてお話しています。
1. 鼻の手術 (詳しくお知りになりたい方はこちらへ)
鼻の手術目的はあなたの顔の他の構造や雰囲気に望ましい鼻を適合させることです。鼻は比較的静止している構造物ですが顔の正面中央にあり顔の印象を決める力を持っていますから、気にしている方も多いものです。良い鼻の形容詞は少ないのに、“ブタ鼻・ワシ鼻・曲がり鼻”など、悪い形容詞は多々あって、小さい部分は大きくあるいは高くし、大きすぎたり高すぎたりするものは低く、骨や軟骨を切除したり補ったりして鼻の形を顔にあわせ、あなたが気にしなくてもすむように整えていきます。 あくまでもご自分の組織を用いて修正することが原則ですが、必要であればシリコンなどの移植も考えます。この点は術前のご相談の時に詳しくお話します。ただし、昔と違い今の日本人の鼻はよく発達しているので、鼻の手術といったらシリコンプロテーゼを鼻背全体に挿入する隆鼻術と思う必要は少なくなっています。もしかするとシリコンプロテーゼでできる鼻はあまりにストレートで不自然と、皆様は気付かれているのでしょう。 手術は、例外を除けば鼻の中から行いますから術後の傷の心配はないでしょう。手術後1週間〜最長2週間鼻にギプスが置かれます。手術後3〜4日目までは瞼にかなり腫れや内出血が残りますが、ギプスが取れる頃には通常に復しているもので、10日もあれば多くの例で普通の生活ができるようになります。その後人目には分からない程度の少々の腫れが鼻に残り、本当に落ち着くには数ヶ月を要します。またあなたがあなたの新しい鼻になじんでいくのにはそれなりの時間が要ります。
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2. 瞼の手術 瞼の手術の代表格は二重の手術です。日本人が好む美容外科手術の代表でもあります。一重瞼は少し暗い感じを人に与えてしまう傾向があるためなのではないかと思っています。こんな時は二重の手術はこの問題を解決するよい手段になり得ます。 もともと二重の人にとっても二重の形態は様々で、奥二重に近いものから、いくつもの線が二重の線として上眼瞼にある方もいます。これらはその人の眼の大きさや瞼の厚み、蒙古襞の位置やその強さなどのいろいろな構造や組織が関係し、これに上眼瞼挙筋が働いて、瞼が開く時に二重の線がいろいろな形で現れるためです。 一方、全ての条件は二重になりやすい構造を所有していながら、上眼瞼挙筋の動きが二重の線ができるべき位置に到達していないために一重になってしまっている人から、蒙古襞が強く瞼も厚くまるで上瞼が眼を覆っている感じの一重の人まで様々です。 このような関係から“二重の手術”と言っても実はその内容は様々です。 ある場合にはいわゆる“埋没法”で十分な例もありますし、“切開法”がどうしても必要な場合があります。あなたの希望によっても手術方法の選択は変わってきます。時に内眼角切開と申しまして、蒙古襞の修正術を同時に行わなければならない例もあります。 この手術は原則として局所麻酔下で行われます。これは術中に二重の線を仮止めした状態で瞼を開閉していただき、作っている二重があなたの希望にそうものであるかを確認するためです。 二重の手術の後はいずれの方法でも瞼は腫れます。その程度は埋没法であれば軽微に終わる可能性がありますが、腫れる時もあります。埋没法では埋没されたナイロン糸は非吸収性です。瞼の中に残ることになります。数ヶ月かけてより落ち着いたものになるでしょう。二重の手術に関し極端に非現実的な期待を抱かない限り、手術の結果はあなたに自信を与えることになると思います。 瞼に関する手術は、この他にもいろいろありますのでご相談下さい。
3. 顔の輪郭形成術 あなたの顔の土台である骨格のハーモニーを得るための手法を美容外科は数々もっています。当クリニカ市ケ谷ではこの種の手術も、フェイスリフト等と同様に特に数多く行っている手術です。 対象としては額の形・頬骨の形態・顎の形・エラの切除、さらには顔の長さや大きさの調整など、不足している部分は補い、大きすぎる部分は切除する形で輪郭形成術を行っています。これらの手術はあなたの顔の骨のレントゲン写真を計測し、あなたの希望を加味しながら必要な手術が計画されています。 場合によっては歯の噛み合わせに関係する手術も含まれていますから、このような場合には専門の矯正歯科医松野功先生と合同で治療していくことになります。 「私の顔をなんとかして!」という方、いろいろな所で相談して話を聞いてどうも自分の期待とは手術の方法が違うと感じられる方など、一度クリニカ市ケ谷までご相談下さい。 顔の骨に対する手術はほぼすべて全身麻酔下で行われます。入院も4〜5日は必要でしょう。 よく計画されたこれらの顔の輪郭形成手術は少し大変かも知れませんが、あなたが本当に必要としている手術かも知れません。例えばエラについても単にエラがなくなることよりも顎の幅を狭くしたり、やはり下顎角は残しておきたい、そんな方もいらっしゃると思います。矯正歯科で「出っ歯は治したけれどもどうも歯槽骨の突出が気になる」「小顔になりたいと思って手術を受けたのに、シリコンインプラントを入れてバランスはよくなったが、顔は大きくなってしまった」「また頬骨の突起が側頭部の陥凹が気になる」、こんな時にも顔面の輪郭形成術はいろいろな方法を提供しています。同じおとがい(頤)の形成でも水平骨切り術によるものと、プロテーゼを挿入したものとでは結果が異なってくるはずです。あなたが気になっている点を見出し、必要な骨切り術、骨削り術、あるいは不足部分には骨やインプラントを移植して、あなたの顔のハーモニーを作り出すのが輪郭形成術です。この手術は前頭骨に対する手術を除けば、多くは口内法で施行されますから手術の傷痕は気にならないものだと思います。