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鼻の美容外科は、あなたの欠点を可能な限り修正し“より良い見た目”にすることです。例えばダンゴ鼻、曲がり鼻、ワシ鼻、段鼻、低い鼻など気になる特徴や、このような気に入らない部分を直し鼻に自信を持ち、あなた自身が自信を持って行動できるようになることが鼻の手術の目的です。
| 手術計画は骨や軟骨の厚みや形、顔の形、遺伝、年齢、皮膚の厚さや状態といったいくつかのファクターやあなたの希望によって決定されます。厚い皮膚だとデリケートな鼻の構造を作り難くなるので、皮膚は鼻の手術の結果に影響を与える非常に重要なファクターです。 |
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鼻根の高さ・位置、鼻の長さ・幅など、ご希望も皆様それぞれです。鼻は顔のバランスを決めるひとつのキーと言えます。顔の中で鼻が目立つと顔は落ち着きません。
・ 鼻の分析
美容外科では鼻を手術と関連づけて分析するために数々の手法が考えられています。これらの中で最も基本となる外鼻の突出度や鼻背形態、顔面各部と鼻との関係など原則的な部分を私の書きました「美容外科できれいになれる人なれない人」より転載させていただきます。
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20度 |
■鼻の突出度
あなたの鼻を分析するひとつの方法に鼻の突出度があります。ここではまず鼻以外の顔が整っている例をもとに、鼻の突出度について考えてみます。突出度が20度30度40度のものを示しました。このように見てみるとおそらく20度では低すぎる、40度では高すぎると思われるでしょうから、突出度は30度程度の鼻が顔と調和していることがわかると思います。突出度には男女差があります。この基本的な30度〜35度あたりの角度の範囲にあっては、大きい方が女性的、小さい方が男性的に見えるとされています。これは、男性の鼻の根もと(鼻根点)が、女性にくらべてやや高いためです。
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30度 |
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40度 |
■鼻背形態
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A.ストレート型
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B.ワシ鼻
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C.鞍鼻
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D.ギリシャ鼻
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鼻背(鼻筋)の形態について考えてみましょう。鼻の突出度が30度で、鼻背の形態が直線的なものをA、上に凸の状態のものをB、陥凹しているものをCの3タイプに分けて示しました。
こうしてみるとそれぞれの鼻の特徴がよくわかります。Aはストレート型、Bはワシ鼻と言われるひとつの変形で、程度にもよりますが修正されるべき鼻の形態とされています。Cは鞍鼻と表現される形でやはり修正の対象になります。
このように見てくるとおおよそ一応望まれる鼻背形態は、ストレートでさらに厳密に考えれば鼻尖部と鼻背部の境にわずかな陥凹部分をもっている鼻背形態が、望まれる鼻背形態であることがお解りいただけると思います。なお、Dはギリシャ鼻と呼ばれる形です。
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■長い鼻・短い鼻
鼻の長さは眉間から鼻尖までの距離でこれも鼻の長さを語る上で大切な要素です。この長さのことを“鼻背長”と表現しています。そして「鼻が長い・短い」という場合、これは何に対して長いのか、あるいは短いかを表現しているはずです。この時無意識に鼻の垂直方向の長さ(解剖学的には鼻高)に対して、鼻背長の長さで鼻の長さを表現し、ここでもお解りいただけるように極端に長かったり短かったりする鼻を誰も望まないものだと思います。 |
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長い
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普通
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短い
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・ 整鼻術の基本
鼻の美容外科といえばシリコンプロテーゼを挿入して鼻を高くすることだと思いこむのは誤りです。鼻の手術には、鼻の高さ・突出角の変更・鼻尖部の形態の不調和の修正・鼻の幅、鼻孔の形、鼻柱と鼻翼の位置関係の修正と多岐にわたります。
例えばダンゴ鼻であれば軽度の鞍鼻に加え、鼻尖は太く、鼻翼の幅は広いということになりますから、鼻筋を通し鼻尖の軟骨を細工してこれを細くし、鼻翼の幅を狭くする何らかの手術が必要になっているかも知れません。
また、特徴的なワシ鼻あるいは段鼻の状態があったり、鼻が曲がっていたり、鼻が長すぎた場合にはこれらの欠点をそれぞれ修正していく必要があることになります。
このような鼻に対する様々な形態的な問題を解決していくためには、具体的に実行可能な範囲内で不足する物は補い、大き過ぎる物は切除するという考え方で鼻の形態を整えていく"整鼻術"という考え方が大切です。また、最近では初回の鼻の美容外科手術の不具合の修正をテーマにした医学専門書もあります。
この整鼻術は、鼻の要素である鼻尖部・鼻腔底・鼻中隔・骨部並びに鼻根点に対する手術が、整鼻術の根本的な原理を示しています。ここで述べる中から必要な手術が選択され適用されます。
■鼻尖に対する手術
鼻の手術の一つの対象は鼻尖部分で鼻尖は主に鼻翼軟骨と呼ばれる軟骨の形と密接な関係を持っています。従って鼻尖を細くしたりあるいは小さく見せたりしようとする場合には鼻翼軟骨の一部を切除したり、あるいは刻みをつけたりして形を整えていくことになります。鼻尖自身は鼻全体のアクセントとしての意味を持っているので、とかく細かな手術操作が必要になることがあります。
| 【鼻尖に対する手術の一例】 |
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鼻翼軟骨下端に切開を加えている所
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鼻翼軟骨を翻転した所
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鼻翼軟骨に切開を加えている所
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切除されるべき鼻翼軟骨のデザイン
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切除される鼻翼軟骨と他の外鼻の関係
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■鼻腔底に対する手術
そして次は鼻尖の土台である鼻翼の形態です。単に「広い」といっても「いずれの方向に?」「どれくらい?」ということになりますからそれなりに応じ色々な方法が考案されています。
| 【広い鼻の穴を小さくする、鼻翼の基部の幅を小さくする手術のいろいろ】 |
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広さにも各種あり、切除される方向や部位は異なります。
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■オープンライノプラスティ
さらにここで示したよりもさらに複雑な鼻尖に対する手術、あるいは耳介軟骨などを移植し鼻尖の形態を修正する手術が必要な場合、鼻柱を切開することがあります。
この方法を一般にオープンライノプラスティ(Open Rhinoplasty)と呼びます。
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オープンライノプラスティで用いられる切開手術の数々
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■オープンライノプラスティで用いられる切開手術の数々
そしていったん鼻尖を細くしたかったり、鼻翼の幅を細くしたいのであれば、その上方に続く骨性外鼻の細さも調整しなければ鼻全体のバランスを保つことはできません。そのようなことから鼻尖に対するある程度以上の手術を行った場合には、骨性外鼻に対する骨切り術等は必要な付加的な手術になっていくものです。
■鼻中隔の修正術
左右の鼻の穴の間はその中央で鼻中隔というもので仕切られています。曲がった鼻の場合にはこの鼻中隔も曲がっていることになるので、曲がった鼻を治すためにはどうしても鼻中隔の修正が必要になります。この鼻中隔本体は骨と軟骨で構成されていて両側を鼻の粘膜に覆われています。
この部分の修正手術においては、鼻中隔の両側の粘膜を細かい手術器具で剥がして後、矯正すべき部分を取り出し修正して再挿入したり、あるいは部分的に切り出したりして行われることになります。また他の手術でこの部分の軟骨が必要な場合には、鼻中隔軟骨を切り出し移植の材料として用いることもありますので、鼻の美容外科手術において鼻中隔に対する手術的な処置は、場合によっては必要な手術の一つになります。
また鼻中隔に関わる手術の重要な役割のひとつとして、鼻中隔の下端の手術操作によって鼻の長さをある程度短くしたり長くしたりすることも可能です。
■ハンプの除去−1)鼻骨部に対する手術
多くの方にとってハンプという言葉は馴染みが薄いかもしれません。ハンプとは"鷲鼻"と形容される鼻背形態の中央に突出している部分をいいます。
日本人が白人の鼻をイメージした時に、おそらくこのようなハンプは自然に誰にでもあると思われるでしょうが、白人の世界では鼻のハンプを除去することが美容外科の手術の重要な目的のひとつになっています。そして同時に白人の鼻にあっては、長すぎる鼻を多少短くすることも手術の案件の大半を占めています。このハンプがあるなしは顔に与える印象として見た場合、かなりインパクトのある変化ということができます。
手術的にはこのハンプを除去すると、図に示すような鼻の土台の中央に欠損が生ずるはずです。この欠損部を埋め合わせる方法としては二通りあって、ひとつは切り出したハンプを薄く削り直して再挿入するものと、前項で述べた鼻骨骨切り術を用いて鼻の骨を内側に動かしこの部分を埋め合わせるものです。大きなハンプでは、この両方が同時に用いられることも稀ではありません。このハンプの除去も鼻の穴の中から行われる手術です。
◎ ハンプの除去−2)鼻骨骨切り術
鼻を指で押さえると上の半分は動かない部分で、下の半分は動く部分です。この硬い骨でできている部分を骨性外鼻と表現します。この部分を「鼻の裾野」と「鼻背」に近い部分で切り離し、主に内側に移動する手術を「鼻骨骨切り術」といいます。この手術に必要な切開線は鼻の穴の中です。
この手術の結果は骨性外鼻の幅が広い場合、狭くすることを可能にしています。そして図でもお解りになるように、骨から頬にかけてのスロープは少し急峻になりますので、この部分の鼻筋が通ってみえる効果を与えると同時に印象としては少し鼻は細く鼻筋が高く感じるはずです。
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■隆鼻術
鼻根とは額の続きで鼻の始まるところです。この鼻根の空間的位置は鼻の命運を決めるといってもよいほど重要で少々の変化で鼻の雰囲気はまるで変わります。
例えば、ほんの数ミリであるにしろ、鼻根が上方に移動したことは鼻背長を長く見せる効果がある一方、鼻根の上昇により、鼻はより男性的なものになってくるはずです。そして鼻の顔面からの突出角という観点からみれば、それは減少方向に働いていることになり相対的に鼻尖の高さが失われると感じるはずです。 |
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日本人の鼻は最近よく発達してきましたが、それでも鼻根点や鼻背がはっきりしない方もいらっしゃるので、この部位を強調する手法が隆鼻術です。この手術は「私の鼻さえ高ければ・・、鼻筋さえ通っていれば」といった形で比較的理解しやすい反面もあり、ポピュラーな鼻の手術の一つではあります。ただし、この手法を考える時には従来から多くの隆鼻術はシリコンプロテーゼにより施行されてきたことと、鼻はたかくさえすれば全ての悩みが解決するといったある種非現実的な期待のもとに手術が施行されてきた傾向も見逃すことはできません。
ことに後者に関してはこの整鼻術の項で述べてきたように鼻に対する解析を行いご自分の望みを正しく把握し何処をどうすべきか考えたのち、やはり隆鼻術が必要なのであれば隆鼻術を選択するといった順序は踏んでいただいた方がよいことになります。
そして先述べたシリコンプロテーゼについては鼻の美容外科の代表的な手術ではありますが、いくつかの問題点や限界が語られています。そこで如何なる材料が現在用いられているか出来るだけ平易に解説しておきます。
・ シリコンプロテーゼの限界
鼻の美容外科というと、「鼻のプロテーゼの挿入」と言えるほど施行回数の上では多い手術ではあります。この手術は鼻の穴に少し入った粘膜と皮膚の境を切開し、この部分から鼻の土台と鼻の皮膚の間に、シリコンプロテーゼを挿入し鼻背を持ち上げるいわゆる隆鼻術のことです。このシリコン製のプロテーゼは、いかに身体に対して刺激が少ないといっても異物であることに変わりはありません。
そしてすでに皆様もご存知のようにシリコンのプロテーゼを鼻に挿入すれば、鼻の悩みは全て解決できるというものではありません。それば単に鼻を高くすれば全てのことが解決されるという訳ではないという意味合いの他に、少し長めのシリコンプロテーゼを挿入することによって短い鼻を長くするといった希望を叶えるために、無理した形態の大きなプロテーゼを挿入すればやがてそれは皮膚を破って外に出てきてしまうといったこの方法の限界もあります。
さらに挿入されたプロテーゼは異物ですから一生ものと考えることはできません。定かな年限は不明ですが、挿入された物質はそれなりの劣化が起こりますので、いつの時点でかは入れ替えるなり、取り出さざるをえない状態に陥る可能性があります。また挿入されたシリコン製のプロテーゼの周囲には石灰沈着なども発生します。また比較的固定性が悪く挿入されたシリコンプロテーゼが鼻の中で動くといった問題も生じるはずです。また人によってはシリコンを異物として察知し、何らかの違和感を持ち続ける方もいらっしゃるはずです。ただシリコンそのものは身体に対してかなり刺激性の少ないものであり、挿入当初に大きな問題を引き起こすわけではありません。このような変化は徐々に時間をかけながら10年、20年というスパンの中で少しずつ現れてくる問題です。
もしあなたが既に鼻にシリコンプロテーゼを挿入されていのであれば一度あなたのお医者さんもしくは他の専門医にみておいていただくと良いかも知れません。時には思のほか鼻の皮膚が薄くなっていたり、思わぬ石灰沈着があってみたりするかも知れないからです。
そしてシリコンの入ったあなたの鼻の形をそれなりに気に入っている、もしくは周囲の人があなたの鼻をその状態で認めているといった場合には次に項の2.で紹介している再生医療を「培養耳介軟骨の移植」なども考慮されたら良いと思います。
・ シリコンに代わる自家組織移植
1.自家軟骨や骨の移植
シリコンに代表される異物を用いたプロテーゼに代わる隆鼻術の材料となるとご自身の身体の一部を使用することになります。もしも実際に必要な組織の量がかなり少ない場合には、耳介軟骨や鼻中隔といった比較的、もしくは全く目立たない場所から採取した材料で足りる場合もあるでしょう。
また、場合によっては皮膚や腱膜が用いられる場合もあるかも知れません。また一定以上の大きさの組織を移植しなければならない場合にはその採取部位は腰骨あるいは肋骨といった部位になります。このため鼻以外の部位にたとえどんなに小さいとしても新たな手術痕が残ることになります。
そして、鼻以外に如何なる手術痕も受け入れがたいという場合には、シリコンプロテーゼの異物としてのリスクを受け入れるか、あるいは次に述べる新しい組織培養法を用いる方法を、リスクとベネフィットの中で選択していくことになります。大切なことは自家組織を用いれば当たり前のことかも知れませんが鼻にシリコンプロテーゼのプロテーゼが入っているような違和感を覚えることはありません。
2.培養耳介軟骨の移植
[NEW !]
この方法はご自身の耳介軟骨1cm2を採取し再生医療(ティシュエンジニアリングTissue Engineering)の手法を用いて、2カ月から3カ月かけて培養し増大させ、細胞を兆という単位の数に増やした後、鼻背部に移植する最先端の再生医療技術です。この方法で移植される軟骨はあくまでもご自身の一部です。そして、ほぼ傷痕も残りません。シリコンのような異物を鼻背に移植する時に危惧されるような心配はありません。
この手法は新しい手法ですから、実際の手順を他所で紹介していることは少ないと思います。ご希望の方は当院を受診して下さい。詳しくご説明申し上げます。
■この手法が最も適している方
現在シリコンプロテーゼを用いた隆鼻術を受けている方でその結果にほぼ満足し、
●多少なりとも鼻が術直後より少し短くなったと感じられている方
●移植されたシリコンプロテーゼが何となく透けてみえると思っている方
●特段の痛みはないが何らかの違和感を鼻に感じていらっしゃる方
●時に鼻背が赤くなる事を経験していらっしゃる方など
がこの手術の優先的な適用となります。また、鼻は高くしたいけれどもシリコンプロテーゼは嫌、また身体のいずれかに傷がつくことも嫌、という方も本法の適用があります。シリコンプロテーゼを抜去しご自身の培養軟骨を移植した方は、今まであった鼻の中の異物感が一掃されたと話されます。
| この培養軟骨を希望される方は鼻に対する美容外科全体について、一定の理解を持っていることが望まれます。また、この方法の説明書も同時にお読み下さい。 |
・ 各種注入物の利用
本来皮膚のシワなどの底上げ目的に開発されたコラーゲンやヒアルロン酸などの皮膚内への充填物を鼻根などに注入し鼻の隆鼻をするといった試みがなされています。しかしこれらの薬剤は鼻を高くする目的などに開発されたものではありません。また、ご存知のように一定期間毎に注入を繰り返していかなければ効果の持続はありません。また、最近には身体にとって大変摩訶不思議な永久をうたう注入物も登場し、その種類も20や30ではありません。このことはよく考えてみれば理想的な注入異物は未だ見つかっていないと言う事を意味しています。さらに中には注入それ自体が危険なのではないかと危惧されている物質も含まれています。とにかく注入物に対してはある種の危険性も語られているところですから、これらの注射を受ける際にはよく内容を吟味して下さい。
日本美容外科学会(JSAPS)のホームページを参照していただくとお解りいただけると思います。 http://www.jsaps.com/
■他の新しい手法について
ハイドロオキシアパタイトに関する研究はこれに関連する研究は急速に進んではいます。あくまでもハイドロオキシアパタイトは骨の不足部分を充填するために開発されている手法です。この手法は進化し現在の自家骨移植法の一部を担うことになるかも知れません。ただ、血管とコラーゲン繊維で出来上がったマトリックスの中に骨細胞が浮遊した形態になる必要があります。今後の研究はこの方向に向かっていくと考えられますが、現段階では夢のハイドロオキシアパタイトが完成するまでの過程と見た方がよいでしょう。ただ、現在の手術法と比較し場合によっては現在使用できるハイドロオキシアパタイトを用いた方がよいと判断される場合も臨床ではみられます。
鼻の手術はまことに多種多様なものがあります。もしあなたが少なくともここで書かれてきた再生医療を用いた培養軟骨による手法を含む鼻の修正に関するいろいろな注意点をお読みになった後で鼻背にシリコンプロテーゼを入れれば満足出来るとお考えでしたら、手技的な簡便さからこの手術の適用となるでしょう。この際にはシリコンプロテーゼという異物を鼻背に置いておくことに関するもろもろの危険因子についてご自身が納得されている必要があります。
また、鼻の細々とした欠点を修正し鼻の形を整えたいのであれば鼻の手術をよく知る術者と相談されることです。場合によっては鼻翼軟骨の一部を切除するような比較的単純な方法で希望する鼻が手に入る場合もあるかも知れません。また、段鼻やワシ鼻といった鼻背部の突起を切除する手術においては単に削りっぱなし、切りっぱなしというわけにはまいりません。鼻尖の位置を高くあるいは鼻背の長さを短くあるいは長くといった希望に対してはそれなりの手術方法が用意されているものです。多くのこれらの手術には鼻骨の骨切り術や鼻背あるいは鼻翼軟骨の位置を矯正する手術が行われます。鼻の手術に対して非現実的な期待を持たず具体的でかつ鼻というものも単に顔の造作の一つとしてではなく呼吸をしたり、臭いを嗅いだりするための重要な身体の器官の一部であることも考え、鼻の美容外科手術に対処して下さることが大切だと考えています。 |
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